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お位牌について |
(1)位牌とは ※お位牌の選び方や文字彫りについては (1)位牌とは 位牌とは亡くなられた方の霊をまつるため、戒名や法名を書いて、仏壇やお寺の位牌壇に安置する木製の牌をいいます。
(2)位牌の歴史 位牌はもともと木簡といわれ、後漢時代の中国の儒教のならわしで、官位や姓名を板に記してまつったことに始まります。日本においては鎌倉時代に禅宗の寺院で用いられましたが、一般家庭でも用いられるようになったのは江戸時代以降です。幕府の宗教政策により、家々ごとに仏壇をまつるようになってから、先祖を大切にする日本人の大切な供養方法として定着したものです。
(3)白木の位牌は忌明けまで 葬儀の時に用いられる白木の位牌は、最上部に「新婦元」「真如」「新婦寂」などの文字が書かれていて、これは「もとの真実の世界に戻る」という意味です。この白木位牌は仮のものですので、無事四十九日間の法要(忌明け法要)をつとめ終えると、この白木位牌は本位牌(黒塗り金箔付きや唐木位牌など)に替えなければなりません。忌明け法要に間に合うように本位牌を用意し、忌明け法要時にご僧侶に開眼をしていただきます。それと同時に白木位牌は菩提寺の位牌堂におさめ、お寺に預かっていただきます。
(4)位牌の正しいまつり方 お仏壇の中でお位牌をまつる場所は宗派によって若干の違いはありますが、原則的にご本尊よりも下段にまつります。どうしてもご本尊と同じ段にまつらなければならない場合には、ご本尊よりも低い位牌を選びましょう。そしてご本尊に敬意を表し、やや斜めにご本尊の方へ向けます。また位牌を並べる場合は向かって右側が上座になります。
(5)位牌のお手入れ方法 位牌は戒名や法名の書かれてある故人の象徴ですから、仏壇と同様に常に清潔に手入れをしましょう。 しかし、あまりきつく拭くと上に書かれてある文字が読めなくなることもあるので、小型の手バタキでゴミを払うか、きれいなやわらかい布でやさしく拭く程度にします。また、金粉で書かれている部分はさわらないように注意しましょう。
(6)傷んだ位牌や文字が読みにくくなった古い位牌は 傷みや汚れがついたり、また文字が読めなくなってしまった古いお位牌は、故人にふさわしくありませんので新たにつくりかえましょう。新しくすることで仏様への新たな感謝の心が生まれます。買い替える時期は特に決まっていませんが、気になる方は、月の命日、年忌、法要などの機会に新しくしてください。新しい位牌を設けたときは菩提寺の住職様に来ていただき、入魂のお経をあげていただきましょう。
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